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経営のヒント|補助金・助成金

HOME› 社長の手帖› 補助金・助成金の活用
SHACHO NO TECHO
経営のヒント
経営のヒント — Keiei no Hinto

補助金・助成金の活用

Subsidies & Grants — How to Use

✦

「補助金」と「助成金」は似ているようで、財源も審査の仕組みもまったく異なります。違いを理解したうえで、自社に合った制度を無理なく活用するための考え方をまとめました。

CONTENTS
補助金と助成金の違い 補助金の特徴・審査 補助金の注意点・主要な補助金 助成金の特徴・注意点・代表例
← 社長の手帖に戻る
Section 01
1
補助金と助成金の違い

「補助金」と「助成金」は、どちらも国や自治体から支給される返済不要のお金という点では共通していますが、財源や支給の仕組みは大きく異なります。まずはこの違いを押さえておきましょう。

補助金助成金
主な所管経済産業省・中小企業庁系が中心厚生労働省系が中心
もらえるか審査があり、不採択もある要件を満たせば原則もらえる
公募期間期間が限定されている通年に近い制度も多い
資金の流れ基本的に後払い(立替が必要)支給決定後に支払われる
Notes
補助金のポイント
補助金は税金を財源とするため、事業計画の内容や社会的意義が審査され、応募しても採択されないケースがあります。また多くは経費を立て替えたうえで、事業完了後に精算・入金される「後払い」の仕組みです。
助成金のポイント
助成金は雇用保険料などを財源とすることが多く、要件を満たせば基本的に支給されます。ただし予算の上限に達すると、年度の途中でも受付が終了することがあります。
Section 02
2
補助金の特徴・審査

補助金の多くは、設備投資や新事業への挑戦など、前向きな取り組みを後押しする制度です。ただし「申請すれば必ずもらえる」ものではなく、公募期間中に事業計画を提出し、審査を経て採択された事業者だけが対象になります。

公募開始
→
事業計画を
作成・申請
→
審査・採択
交付決定後に
事業を実施
→
実績報告
→
補助金の入金

審査では、事業の実現可能性や独自性だけでなく、「その投資によってどのような成果(売上・生産性向上など)を見込めるか」を数値を交えて具体的に説明できているかが重視される傾向にあります。

Notes
注意
補助金は「交付決定」より前に契約・発注した経費は原則として対象外になります。良い制度を見つけても、決定前に動いてしまうと補助を受けられなくなるため、順序を必ず確認しましょう。
POINT
審査を通すことよりも大切なのは、「その投資が本当に自社の経営に必要か」という視点です。補助金ありきで計画を組み立てると、本末転倒になりかねません。
Section 03
3
補助金の注意点

補助金は魅力的な制度ですが、活用にあたって気をつけたい点もいくつかあります。

まず、「補助金がもらえるから」という理由だけで、本来は不要な設備投資をしてしまうケースです。補助率は多くの場合1/2〜2/3程度で、残りの費用は自己負担になります。補助金があっても、投資自体の採算が合わなければ資金繰りを悪化させる原因になりかねません。

また、事務手続きの煩雑さも見落とせないポイントです。申請書類の作成だけでなく、採択後の実績報告、資産を取得した場合の管理(処分制限期間中の届出など)まで、事業完了後も一定期間の事務対応が発生します。

注意
補助金の交付を受けて取得した設備等には、一定期間の処分制限がかかる場合があります。期間内に売却・廃棄する際は事前の手続きが必要になることがあるため、事前に確認しておきましょう。
主要な補助金(2026年時点)
補助金名補助上限額補助率
新事業進出・
ものづくり商業
サービス補助金
3,500万〜
9,000万円
(枠による)
1/2〜2/3
小規模事業者
持続化補助金
50万円
(特例で最大250万円)
2/3
(赤字賃上げ特例3/4)
デジタル化・
AI導入補助金
(旧IT導入補助金)
5万〜450万円1/2〜4/5
省力化投資
補助金
(カタログ注文型)
500万〜
1,000万円
(従業員規模による)
1/2
省力化投資
補助金
(一般型)
750万〜
8,000万円
(大幅賃上げ特例で最大1億円)
1/2〜2/3
MEMO
補助金は年度ごとに公募回・要件・金額が変更されます。上記は2026年時点の目安です。最新の公募要領は中小企業庁(chusho.meti.go.jp)の公式サイトで必ずご確認ください。
Section 04
4
助成金の特徴・注意点

助成金は、雇用の維持・改善や従業員の処遇改善など、国が定める要件を満たすことで支給される制度です。補助金のような採択の審査はなく、要件を満たしていれば基本的に受給できます。

一方で、いくつか気をつけたい点もあります。まず、多くの助成金には年度ごとの予算があり、要件を満たしていても予算の上限に達した時点で受付が終了することがあります。早めの情報収集と準備が大切です。

また、助成金の申請書類の作成・労働局やハローワークへの提出代行は、社会保険労務士の独占業務です。税理士事務所では申請代行を行うことができないため、当事務所では提携する社会保険労務士のご紹介という形で対応しています。

注意
助成金の対象となるには、就業規則の整備や雇用保険の適用など、事前に満たしておくべき要件があるものが多くあります。取り組みを始める前の段階から、社労士に相談しておくとスムーズです。
代表的な助成金(2026年度)
助成金名概要
キャリアアップ
助成金
有期雇用労働者等を正社員へ転換した場合などに支給。正社員化コースは労働者1人あたり最大140万円(各種加算含む)。
業務改善助成金事業場内の最低賃金を一定額以上引き上げ、あわせて生産性向上のための設備投資等を行った場合に支給。2026年度は上限600万円、助成率は事業場内最低賃金の水準により3/4〜4/5。
MEMO
助成金は制度改正が多く、コース構成や金額が年度ごとに変わります。上記は2026年度時点の目安です。最新情報は厚生労働省の公式サイトでご確認ください。
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