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経営のヒント|数字のミカタ

HOME› 社長の手帖› 数字のミカタ
SHACHO NO TECHO
経営のヒント
経営のヒント — Keiei no Hinto

数字のミカタ

Reading the Numbers

✦

決算書や試算表の数字は、細かい専門知識がなくても「見るべきポイント」をつかむだけでも見え方が変わります。自社にとって大切なポイントを定期的にチェックする習慣づけをしていきましょう。

CONTENTS
決算書の意味合い 決算書が見れるとわかること 経営指標との付き合い方 何よりも大事な資金繰り
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Section 01
1
決算書の意味合い

決算書は、会社の経営成績や財務状態を示す書類のことを言います。

経営者様によっては「税務署や銀行に提出するために作成している」という認識の方もいらっしゃると思いますが、本来の目的は会社の現状を数値化し、これからの経営判断・投資判断を行うためのものであるといえます。

決算書を作成する主な目的
経営判断会社や事業の状況を数値化し客観的に判断することで、今後の経営判断に役立てます。
第三者への報告金融機関や出資者等に対して事業の状況を報告します。中小企業では出資者=社長であることも多いので、主に金融機関に融資のために利用します。
納税額の計算法人税や所得税の計算は、決算書をもとにして納税額を計算します。決算書自体も税務署へ提出します。
株主への配当上場企業の様に出資者に配当を行う場合にも、決算書で算出された利益を基準に配当額が計算されます。
Notes

決算書は以下のような書類で構成されています。

書類何が分かるか
貸借対照表
(BS)
決算日時点の会社の財産や負債の内容(体力)
損益計算書
(PL)
その1年間でどれだけ売上をあげて、いくら経費をつかって、いくら利益が残ったか
キャッシュフロー計算書
(CF)
その1年間に実際にどれだけキャッシュが増減したか
※中小企業では作成が省略されているケースが多い
POINT
決算書は人間ドックの検査結果のようなものです。その時点の健康状態をあらわし、前回と比べてどうなっているかを確認することができます。会社が財務的に健康に生きていくために、必要なポイントを定期的に確認することが大切です。
Section 02
2
決算書が見れるとわかること

決算書を単年度だけ眺めても、なかなかピンとこないものです。ですが「読めるように」なると、大きく2つのことが見えてきます。1つは会社の「安全性」「収益性」そのものの把握、もう1つは「比較ができる」ようになることです。

比較の視点見えてくること
過去の自社との比較業績が良くなっているか、悪くなっているかという「傾向」
同業他社との比較自社が業界内でどのあたりに位置しているか

実は、金融機関はまさにこの視点で決算書を評価しています。単年度の数字の良し悪しだけでなく、複数期の推移や業種内での位置づけを見て、融資の判断材料にしているのです。

Notes
POINT
「今期の利益は〇〇円でした」だけでは判断材料になりません。「前期・前々期と比べてどうか」「同業他社と比べてどうか」まで見て、はじめて数字の意味が分かります。
金融機関の視点
銀行は決算書を単年度でなく、複数期の推移で評価します。日頃から自社の数字を時系列で振り返る習慣があると、金融機関との対話もスムーズになります。
Section 03
3
経営指標との付き合い方

自己資本比率、利益率、ROEなど、決算書を分析する「経営指標」はたくさんあります。ただし、ここで知っておいていただきたいのは、世の中の経営指標の多くは、もともと上場企業を分析するために作られたものだということです。

中小企業の実態とは前提が異なる指標も多く、数値をそのまま当てはめても実態を正しく表さないことがあります。代表的な指標には、それぞれ次のような視点があります。

視点代表的な指標(例)
収益性利益率・ROA など「稼ぐ力」を見る指標
安全性自己資本比率・流動比率 など「潰れにくさ」を見る指標

大切なのは、指標そのものを覚えることではなく、「自社にとって意味のある指標はどれか」を選び、自社の業種・規模に合わせて解釈し直す視点を持つことです。

Notes
よくある誤解
ネットで見つけた「優良企業の目安」の数値を、そのまま自社に当てはめて一喜一憂してしまうケースです。業種や規模によって適正水準は大きく異なります。
POINT
すべての指標を追いかける必要はありません。顧問税理士と一緒に「自社に合った、見るべき数字」を絞り込み、毎期の推移を追いかけることの方がずっと重要です。
Section 04
4
何よりも大事な資金繰り

決算書の細かい見方が分からなくても構いません。ただ一つだけ、必ず理解し、把握しておいていただきたいものがあります。それが「資金繰り」です。

利益が出ていても、手元にお金がなければ、支払いはできません。逆に、赤字であっても、手元にお金さえあれば会社は倒れません。会社が倒れるのは「赤字」だからではなく、「お金が尽きる」からです。これがいわゆる「黒字倒産」が起こる理由です。

資金繰り表は、いつ、いくらお金が入り、いつ、いくら出ていくのかを見える化する表です。難しい分析は不要です。まずは「今後数ヶ月、お金がショートしないか」を確認できる状態を作ることが、経営における最優先事項です。

Notes
最も重要なこと
利益とお金は別物です。「利益=手元のお金」ではありません。経営者が最優先で管理すべき数字は、複雑な経営指標よりも、まず資金繰りです。
POINT
資金繰り表は、作ること自体よりも「作り続けて、定期的に見ること」に意味があります。まずは向こう3〜6ヶ月分の入出金を、大まかにでも書き出してみることから始めましょう。
この事務所の考え方
決算書の細部を理解することより先に、資金繰りだけは経営者ご自身の目で確認できる状態にしておくことをおすすめしています。資金繰り表の作成・見方は、顧問税理士としてサポートいたします。
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